神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例1 30年来の肩こりの治療記録をご紹介しています。

■症例1 30年来の肩こり

画像

患者

50代女性 神戸市

来院

2016年 2月

症状

高校生の頃から首肩に強いこりを感じていた。マッサージや整体に通ったこともあるが気持ちがいいのはそのときだけでこりはすぐに戻ってしまう。こりがひどくなると後頭部や側頭部の頭痛がたびたびあり、4,5日痛みが続くので家事もままならない。薬を飲むタイミングが遅いと薬が効かないことがある。また痛み止めを飲みすぎてときどき胃が痛むのでなるべく飲みたくない。鍼灸院で初めて鍼を受けたが肩のつらいところに鍼をしてもらえないのが不満だったので「他の鍼灸も受けてみたい」と思い、近くで探したところ当院が見つかった。

治療内容と経過

仰向けで寝てもらい顔周りを触診すると咽や肺の領域の皮膚に皮膚の弾力がなく弱いポイントであることがわかった。咽の近くや鎖骨の下の皮膚に浅い鍼をし、反射を利用して内臓機能を高めた。顎関節周りの触診で気になるところがあったので聞くと「噛み合わせがしっくりこないこと、頭痛のとき無意識に歯を食いしばる癖がある」という。口の中のトラブルが側頭部の痛みを引き起こしているのだろう。緊張の強い側頭部にはローラー鍼を用いた。うつ伏せでは首肩の皮膚と筋肉の緊張をとるための治療をした。初回治療後、肩こりは変化が見られなかったが、3回目来院時には肩の軽さを実感し、6回目の治療時には頭痛の回数が週に1度まで減り、肩こりを気にすることが少なくなくなったと話している。疲れてくると頭痛が出やすいため月に3回程度の治療を続けている。

同時に治療した症状

頭痛 顎関節症

考察

聞くと患者はもともと咽が弱く、現在は治まっているが成人してから喘息を患っていたという。呼吸器の弱さが神経の反射を介して後ろ側にある首や肩の筋肉を硬くさせていることがわかった。後頭部の頭痛も咽が原因であること、また患者は噛み締めの癖があり、側頭部の頭痛を引き起こしていることが考えられた。咽や肺の皮膚領域の改善が首肩のこりと頭痛の改善につながったと考えられる。側頭部の頭痛が少なくなると同時に「フェイスラインがすっきりした」ととても喜んでいた。[MIYK180216]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であって鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません