ミントはり灸院・ぎっくり腰が針治療で悪化?原因・対処法と悪化を防ぐ対策まとめ

投稿日:2025年3月8日 / 更新日:2026年4月9日

ぎっくり腰が針治療で悪化?原因・対処法と悪化を防ぐ対策まとめ

カテゴリ: 腰痛・ぎっくり腰

人生初のぎっくり腰を経験したときにまずは病院に行く方が多いと思います。出されるのは湿布と痛み止めぐらいです。
病院から出たあとも続く痛みに次からは接骨院や鍼灸院に行こうと思うのではないでしょうか?

そんなわけで鍼灸院を選ぶぎっくり腰患者さんの特徴としては2度目であることが多いです。それかぎっくり腰の予兆を感じて来院される方もいます。

そんな思いがある中でもし悪化したら?とかむしろ予防だと思ったのに痛めてしまったら・・・と思うと怖いですよね。

実は、ぎっくり腰に対して鍼治療を受けた後、一時的に痛みが強くなったと感じることがあります。多くの場合は血流や神経の働きが変化することによる一時的な好転反応なので心配いりませんが、治療を受ける前に対処法や注意点を知っておくことが大切です。

今回は鍼灸を受けた後の「ぎっくり腰の悪化」について解説します。

院長 森本 賢司

この記事の執筆者

ミントはり灸院 院長
森本 賢司

高度専門鍼灸師

【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師

【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証

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鍼治療後にぎっくり腰が悪化することはある?

「鍼を受けたあとに痛みが強くなった=悪化した」と感じる方は少なくありません。ただ、ここで言う“悪化”とは何を指すのかを整理しておくことが重要です。

ぎっくり腰は、いわゆる慢性的な腰痛とは異なり、急激に発症する炎症反応や筋・関節の防御反応が強く出ている状態です。そのため、施術後に一時的に痛みが強く感じられることは、「状態が崩れた」のではなく、血流変化や筋肉・神経の反応による一過性の変化であるケースも多く見られます。

つまり、“痛みが増した=悪化”と単純に判断するのではなく、
・痛みの質がどう変わったか
・可動域や動作がどう変化したか
といった視点で評価することが大切です。

一方で、強い違和感や日をまたいでも痛みが増し続ける場合は、施術の刺激量や状態とのミスマッチが起きている可能性もあるため、適切な判断が必要になります。

このあと、ぎっくり腰が鍼灸で「悪化したように感じる」具体的な原因について整理していきます。

針治療後にぎっくり腰が悪化する原因

ぎっくり腰が鍼治療後に悪化することはほとんどありませんが針をする場所が間違っていればその可能性があります。

鍼治療後にぎっくり腰の痛みが強く感じられる場合でも、多くは体の反応による一時的な変化であり、時間の経過とともに落ち着くことが多いとされています。

ぎっくり腰と通常の腰痛との違いは何かと言うとそれは筋繊維の損傷の有無です。
ぎっくり腰は筋繊維が細かく損傷しています。一方で通常の腰痛は筋肉の疲労による緊張で発生する痛みです。

また痛みの感じ方もまるで違います。
ぎっくり腰の場合はちょっと動くだけでもズキッと痛みがでます。腰痛の場合は痛みを再現するための動作が複雑だったりもしますし、ズキッとするよりもズーンとする感じではないでしょうか?

痛みの感じ方の違いは痛みを感じる神経の場所の違いを表しており、ズキッとする痛みは通常においては皮膚に近いところで感じています。ちなみにズーンとする痛みは筋肉の中の方で感じている痛みです。

こういった違いを施術者がわかっていて施術をしているかがポイントになります。
治すために必要な場所への刺激が行われないと症状が改善することもなくむしろ悪化する場合があるというわけです。

筋繊維の損傷は筋肉の緊張度と動作のかけ合わせです。筋繊維の損傷状態が続きそこでちょっとした動きがあるだけで、他の場所に損傷が広がる可能性があるわけです。
改善していないということはその可能性が残りますので、悪化の確率は高まります。

治療による一時的な反応

これは施術部位が間違っている場合におきます。
全く関係ないところに針をしても痛みは一時的に減少します。これは鍼の効果で痛みの感度が低下するわけですが、時間とともにその効果も切れてきますので痛みが出るというわけです。

また他の部位の緊張が緩むわけですから、患部の血流も良くなり、さらに発痛物質が全身に広がることで痛みを強く感じたりします。他にも動きやすさが増すことで動きが大きくなりすぎて患部の損傷が広がってしまうこともあります。

患部に鍼灸治療をしていたとしても刺激が強すぎる場合、多くの場合が損傷部位に外して針をしている場合ですが、そうなると筋繊維を痛めるだけになってしまいます。痛みの感度が強いときだと、ぎっくり腰が悪化したと感じる場合があります。

施術者のぎっくり腰への病態把握と施術ポイントのズレによって起きる場合が主な原因となります。

もちろん、ぎっくり腰ではなかった場合や炎症が強すぎて鍼灸ではどうにもならない場合は施術による影響はありません。

正常な反応と悪化の見分け方

鍼灸刺激によって、筋緊張の緩和や疼痛閾値が高まる、筋損傷部位の回復促進などの効果がありますが、副作用もあります。

針をする以上は微細な損傷があることで出る反応は完全に0にすることはできませんので、治療による悪化なのか?副作用なのかを見極める必要があります。

患部の痛みや発赤、発熱が悪化している場合は良くない反応といえます。

ぎっくり腰の症状が少し楽になっていて、腰のハリ感が残っていたり、皮膚がピリピリしたいするのであれば副作用と考えてもよいでしょう。

ぎっくり腰に鍼治療は効果ある?

結論からお伝えすると、ぎっくり腰(急性腰痛)に対して鍼治療はしっかり効果が期待できるので、ちゃんと施術をすれば解決に向けた選択肢の一つです。

実際に、Cochrane Collaborationによるシステマティックレビューでは、急性腰痛に対する鍼治療は「通常治療や無治療と比較して、短期的な痛みの軽減に有意な効果がある可能性」が示されています。また、World Health Organization(WHO)も、腰痛を含む筋骨格系疾患に対して鍼治療が適応となることを報告しています。

急性期のぎっくり腰への生理学的な効果は
・筋緊張の緩和
・疼痛抑制(内因性オピオイドの分泌促進など)
・血流改善による炎症物質の減少
といった作用が確認されていますので、科学的にも効果があるということです。

ここで注意してほしいのが、「リスクがある=効果がない」ではないということ

前述のように一時的に痛みが強く感じるケースはあるものの、それは反応の一部であり、適切な評価と刺激量の調整ができていれば、回復を促進する方向に働くことはまちがいありません。相性なども関係ありません。

むしろ、ぎっくり腰のように動けないほどの痛みが出ている状態では、「何もせず安静にするだけ」よりも、適切な鍼灸施術によって早期回復を目指すほうが、結果的に日常復帰までの期間を短縮できますし、痛みを我慢することによる他の痛みの発生も防ぐことができます。

ぎっくり腰が鍼灸で悪化した時の対処法

残念ながらせっかく鍼灸治療を受けたのに悪化してしまった場合の対処法を紹介します。
おそらく約束があったり、やらなければならないことがあるのに、痛みがあることで出来ない、支障をきたすということが最も困ると思いますのでその対処となります。

効果的な対応方法は病院に行ってもらうことですが、今回はあえて自宅でできることを紹介します。

対処法①:しっかり冷やす

痛みは損傷部位から発痛もありますが、炎症による痛みが強くなりますので冷やすことで痛みが緩和できます。とくに赤みや熱がある場合は有効です。

対処法②:痛み止めを飲む

炎症による痛みは痛み止めが効きます。少し強めの薬(例えばロキソニン)を飲んでください。ある程度緩和されます。

対処法③:固定する

腰痛ベルトとかお持ちであれば痛いところを締め付けるぐらいしっかりと固定してください。皮膚へのテンションを下げる効果あるので痛みを感じにくくなります。苦しくなるくらい締めてください。

ぎっくり腰が鍼治療後に悪化したと感じたときの注意点

施術後に痛みが強くなっても、必ずしも状態が悪化しているとは限りません。ぎっくり腰は急性期特有の過敏な反応が出やすく、一時的に痛みの感じ方が変わることがあります。

まずは数日ほど落ち着いて経過を見ることが大切です。多くの場合、こうした反応は時間とともに軽減していきます。また、このタイミングで強い刺激や無理な動作は避け、負荷を抑える生活を送ることが回復を早めます。

それでも痛みが続く場合は、施術者に相談し、刺激量や施術内容の見直しを行うことが重要です。

加えて、不安が強くなると筋緊張や自律神経に影響し、痛みを増幅させることがあります。「一時的な反応の可能性もある」と理解し、落ち着いて経過を見ることが回復への近道です。

ぎっくり腰の針治療での悪化を防ぐには?

これまでの説明を読むと、結局は施術者の力量ということになります。
もちろんぎっくり腰の程度によっては鍼灸では簡単に効果を出すことが難しい場合もあります。
これでバッチリという方法はありませんが、可能な限り悪化を防ぐ方法をお伝えします。

治療前に確認すべきこと

まずは鍼灸治療をしているところを探しましょう。整体やマッサージなど鍼灸と書いていても施術をしないところがあります。針の鎮痛効果は手技に比べると圧倒的に強いです。
効果を求めるなら鍼灸をしてくれるかで判断しましょう。

ぎっくり腰に対してHP等で解説しているかどうかを確認しましょう。ある程度の経験があるから解説ができますので、解説しているところが手堅いと思います。

治療中の注意点

治療中はいろんな体位を取ったり、動作確認をしながら施術効果を判定すると思います。必ずしも痛い姿勢を取らないと効果がでないことはありません。もし横になることが辛ければ最初は座った状態で治療を受けることをお願いしてみてください。

痛みを我慢しても悪化する可能性が高くなるので痛みをできるだけ感じない状態で施術を受けるようにしてください。

治療後の過ごし方

水分をよく摂ることをおすすめしています。体の水分不足は痛みを強くします。
施術後は効果を感じたとしても一時的な効果である可能性があります。
動きが大きくなって損傷が広がらないようにするためにも当日は安静に過ごすようにしてください。

当院では、ぎっくり腰で来院される方も多くいらっしゃいます。
「患者さんの声 – 腰痛・ぎっくり腰」では、実際の施術例をご紹介しています。

六甲道本院
三ノ宮院
明石院

まとめ

ぎっくり腰の治療や予防。どれをとっても鍼灸治療が効果を発揮しやすい症状です。なので、困っている方はぜひ鍼灸院に行って頂いて、あの辛い痛みから早く脱して、今後同じような苦しみを経験しないようにしていきましょう。

多くの鍼灸師が正確に状態を把握して適切な治療をしますので安心して治療を受けてください。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。