喘息、気管支炎
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■症例1 原因不明の咳が止まらない
40代 女性
2017年 3月
5ヶ月ほど前から咳が出て苦しい。内科、呼吸器内科、アレルギー科などを受診するも原因はわからない。
授乳中のこともあり、使用する薬は限られ、何度か変えたが咳は治まらない。
妊娠が判明したことで使用できる薬がさらに絞られた。
仕事をするにも咳が出て苦しく、体力を消耗するのではかどらない。
来院時は妊娠9週目で、つわりによる気分の悪さもある。
以前他院にて鍼灸を受けていたことを思い出し、来院した。
問診で話を聞くのもままならないほど咳をしていた。ベットに移動する際院内のお灸の香りを感じてか「咳が出るのでお灸はしたくない」と言われた。
鍼、ローラー鍼のみを使用すると約束した。
触診すると鼻、咽、気管支、肺の広い領域に反応が出ていた。
また腹部は胃、肝臓、胆嚢、子宮に反応があった。
上向きの治療では呼吸器の領域の反応を変えることに時間をかけた。
うつ伏せでは首肩や腰殿部の筋緊張をとった。
咽、肺の皮膚領域に置き鍼を貼付し、治療を終えた。
治療後「少し息がしやすい」と話していた。
2回目
「昨日は夜中の咳が減り、すこし寝やすかった。今朝から咳は多い」と話した。
5回目
「少し咳の頻度が減った。嘔吐はしないがつわりで気持ち悪い」と訴える。
気管支と肺の触診に少しずつ変化がみられるようになった。治療頻度を週に2回とした。
8回目
大病院での診察の結果「何度かのウイルス感染によるもの」と診断を受けた。
快方に向かっていること、妊娠中であることから 「吸入も飲み薬も一旦すべての薬を中止しましょう」と言われた。
13回目
「つわりもほぼなく、咳も減ったので仕事がまとまってできるようになった」
他覚、自覚とも変化がよいので治療間隔を週に1回とした。
25回目
ときどき咳は出るが体調は安定している。出産が近づいたので一旦治療を終了した。
つわり、肩こり、腰痛
最終的にはウイルス感染が咳の原因だとわかった。しかし当院の治療方針は最初から変わらなかった。
咽、気管支、肺の皮膚領域に出ている反応に炎症が早く治まるよう鍼やローラー鍼を用いて、刺激した。
また咽や肺に小さな炎症があると反射的に咽の周りや胸の筋肉が固くなる。その結果、呼吸がしにくくなる。
内臓の治療と筋肉の治療を同時にしたことで患者の咳による体力の消耗を早く軽減できたと推察される。
産後3ヶ月ほどして肩こりや腰痛で再来院している。風邪をよくひいていることから呼吸器は変わらず弱そうだ。
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。
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