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アトピー性皮膚炎

■症例1 アトピーのかゆみで眠れない

画像

患者

男性 20代 明石市

来院

2016年5月

症状

10歳のころからアトピー性皮膚炎に発症。就職してここ数年は症状が悪化し、かゆみも強い。特に困っていることは寝る前になると痒みが強くなり、寝つきが悪くなってしまうこと。これまでにさまざまな健康法を試してきた。プチ断食、ヨーグルト、ヨガ、サプリメントなどどれも思った程の効果がでなかった。断薬はできているが、体質改善の必要性を強く感じている。当院のアトピー性皮膚炎の記事を見て当院にたどり着いた。

治療内容と経過

アトピー性皮膚炎の場合、最初に見るポイントとしては肝臓になる。腹部を触診してみると、はっきりと反応が出ていた。肝臓は全身の免疫の調整をしており、免疫の強弱を体調に合わせて変化している。アトピーや花粉症といった症状は過剰な反応が続く状態であるので、鍼で免疫を抑えることを目的に治療する。
さらに、今回は顔面部の痒みが強いとのことであった。顔の周囲を触診すると鼻炎と咽の炎症がみられた。手足の関節あたりにもジュクジュクと化膿していたので患部の痒みを軽減する目的で皮膚との癒着部を緩めるように鍼をした。

1回目の治療後から全身の痒みが軽くなった。
3回目ではここ数年悪かった状態が少し回復した。ただ、前額部には痒みが残った。
4回目も身体の痒みは気にならないレベルまで改善した。

それから5カ月にわたり治療を継続した。

化膿した部分も減り、痒みも軽減してきた。自身でセルフケアもできるようになったので治療を終了した。

同時に治療した症状

鼻炎 肩こり

考察

アトピー性皮膚炎の痒みは肝臓や腸を中心とした全体と患部の炎症による局所が合わさっておこる。かゆみの程度が強い場合は重なっている場合が多い。特に今回のケースでは顔周囲の炎症が痒みと同時に自律神経の興奮によって寝付きを悪くした。寝付きが悪くなることで、さらに皮膚を緊張させて全身の痒み起こしていたものと考えている。

長い年月悩んでいる人が多いのがアトピーの特徴でもあるが、しっかり原因から改善する事で痒みの改善は比較的早くに効果が出せる事を再認識できた。[MMWK140516]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません