ミントはり灸院・緩和医療と鍼灸の役割

2017年6月29日

緩和医療と鍼灸の役割

カテゴリ: 初めての鍼灸

投薬によるがん治療には多くの負担が発生します。

抗がん剤はがん細胞を死滅させるのと同時に正常な細胞も破壊していしまうからです。

さらに肝臓が薬を分解し血中に代謝しますが、働かなかった薬の成分などは血中に残ってしまうことで副作用を起こすこともあります。

効果と副作用は今の治療技術では分けることはできません。ですので、がん細胞との戦いというより、副作用との戦いといっても過言ではありません。

副作用という戦いに勝ったとしても、圧倒的な増殖能力を持つ悪性ガンであれば現在ある薬では完全に死滅することは不可能です。

そのような状況の中で鍼灸治療をがん治療の補完として選択する方が増えています。

実際に鍼灸に限らず西洋医学以外の治療を併用している利用者は44.6%にも上ります。

今回は当院のがん治療(鍼灸)がどのようにお手伝いできるか解説していきます。

副作用の原因は○○である。

抗がん剤と言えば「副作用」。映画やドラマなどでがん治療中に頭髪が全て抜けて、帽子をかぶったりウィッグをつけたりする姿を見たことがあると思います。

悪性腫瘍は猛烈な勢いで細胞分裂をしていきます。通常の抗がん剤はそれらを抑えるために、DNAや細胞膜などを破壊して動きを止めます。その時に残念ながら通常の細胞まで傷つけてしまうわけです。とくに細胞分裂の盛んな正常な細胞として、皮膚や粘膜、毛母などが影響をうけてしまうわけです。

中には生殖機能に影響を受ける場合もあります。

ただ、副作用をできるだけ抑えることもできます。

それは「肝臓」です。薬は全て肝臓を通ることになります。肝臓が薬の関門となるわけです。

肝臓は血中に残る不要な薬を分解してくれます。不要な薬が少なくなればそれだけ副作用発生を抑える効果があるわけです。実際に抗がん剤の投与に肝臓の機能は重要な指標となります。

肝臓を元気にするために食事療法が主な選択肢ですが、鍼灸ではお灸などの温熱刺激を与えることでさらなる効果が期待できます。  

末期であっても痛みのない生活

末期になると積極的な治療をせず、その人らしい毎日を優先する治療に変わります。治療が主となっていた状態から、生活や生きる楽しみを補助する治療になります。

その時にテーマになるのは「痛み」のコントロールです。やはり痛みがあっては、人生を楽しむことができません。現在では多くの鎮痛薬が存在します。かなり強いものを使えば末期であっても最期まで自分らしい人生を歩むことができます。

ただ、肝臓の問題などが理由で鎮痛の選択肢が狭くなってしまう方も少なくありません。そんな時は鍼灸による鎮痛効果を期待される方も少なくありません。

当院でも肺がん患者の方で、生活の質を改善するために鍼灸治療での痛みのコントロールを希望される方がいました。なくなる1週間前まで治療をうけていましたが、むくみなどの症状を除けば生活上での制限はほとんどありませんでした。

最期まで自分らしく生き抜くこともがん治療の選択肢の一つですし、そこに鍼灸が役に立てる範囲です。

風邪を引かない毎日を送ることができているか?

がん治療をするうえで大切なのは「風邪」を引かないことです。がん細胞は絶えず体の中で生まれています。定着する前にNK細胞などの自己免疫が攻撃して対処しているわけです。

タバコやストレスはそれらを助長する小さな要因にしかすぎません。タバコを吸う人すべてが肺がんになるわけではないからです。がん細胞を増やすほうが要因とするならば、減らすほうが自己免疫となります。

もちろん、がんと診断された後でも自己免疫は常に働き続けます。巷のがん向けの栄養食品は全て免疫力を上げる効果を出しています。その効果はともあれ、大事であるということです。

自己免疫力を図る方法はいろいろありますが、簡単なところが風邪の引きやすさです。風邪を引かない体づくりがでているか。健康の基準を知れば、対処の方法やセルフケアをどうすれば良いのか答えがでてきます。

がんであっても自分を保つ

病気となって最もつらいこと、それは人生を奪われることです。痛みや体調不良などでお出かけができなくなったり夢をあきらめたり、それは通院や副作用でも同じことがおきます。

長く続く闘病生活において、自分を失うことなく人生を歩むことで生きる活力となります。

闘病中でも笑顔を忘れない。簡単なことではありませんが、それを実現できるのも鍼灸治療の良さです。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です。《年間10,000人超の実績》六甲道駅3分”六甲院”と三ノ宮駅6分”三ノ宮院”の2店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。